競馬の勝ち方教室

最先端の儲かる理論を発信し続ける馬券攻略雑誌『競馬王』が、効果的な攻略法や旬な情報をお届けします。このブログでは競馬初心者にも理解していただけるようなネタをチョイスしていこうと思いますので、たまに見ていただけると幸いです。

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一年の計は金杯にあり! 中山金杯&京都金杯の狙い方(データ・伊吹雅也/文&構成・競馬王編集部)

2019/01/03

記事カテゴリ:競馬王書籍
タグ: 競馬王 

競馬業界には、「一年の計は元旦にあり」をもじって、「一年の計は金杯にあり」などという諺があります。本来の意味である「計画は元旦のうちから早めに立てよう」とは違い、「年明け最初の重賞である金杯が当たるかどうかでこの一年の競馬運が決まる」というような意味合いで使われている方が多いようです。その外にも、「金杯で乾杯」などというフレーズは、毎年この時期、必ずと言っていいほど耳にしたり目にしたりします。こちらは文字通り、金杯を当てて美味しいお酒を飲みたい馬券オヤジたちの願いがこもったフレーズです。金杯(中山金杯・京都金杯)は毎年1月5日に開催されるため、正月競馬と呼ばれています。正月から競馬をして、儲けてお酒を飲めればそれは最高でしょう。そんな夢を叶えるべく、今回ここでは2つの金杯を的中に導くための、とっておきのデータを紹介したいと思います。データは、毎年好評を頂いている単行本「ウルトラ回収率」の最新刊から抜粋したもの。競馬のことがよくわからないという人にも、馬柱が掲載されている新聞が一枚あればすぐに軸馬が見つけられる内容となっています。是非、お試しください!

 

★中山金杯の狙い方★

まずは下記のデータをご覧ください。中山金杯が行われる<中山芝2000m>で激走を果たすためにクリアしておきたい条件は以下の3つです。

 

 

1つ目は「鞍上」が「C.ルメール騎手」であること。鞍上というのは、そのレースに騎乗する騎手のこと。つまり、<中山芝2000m>で施行される中山金杯においては、ルメール騎手が騎乗した馬がそのまま条件該当馬に当てはまります。その相性の良さは特筆モノで、データでも示している通り、近3年のデータでなんと複勝率が66.1%。つまり、この条件においてルメール騎手は、3回騎乗するうちの2回で騎乗馬を3着以内に持って来ていることになります。

 

2つ目は「前走のコース」が「今回より短い距離」であること。中山金杯は中山コースの芝2000mという条件で施行されますので、「前走」が、2000m未満のレースを使っていた馬が該当することになります。つまり、ルメール騎手騎乗の馬が、前走で2000m未満のレースを使っていれば、2項目クリアとなります。

 

3つ目は「出走頭数」が「11頭以上」であること。レースの最大出走頭数は競馬場や距離など条件にもよりますが、概ね16~18頭となっています。中山金杯は毎年登録してくる馬が多いので、ほぼ問題ないとは思いますが、念のため出走頭数を確認しましょう。11頭以上で施行されればここの条件もクリアとなります。

 

さて、以上が<中山芝2000m>で施行される中山金杯の激走条件となります。データを見て頂いても分かる通り、このウルトラ回収率は、条件をクリアする度に回収率がアップしていく仕組みになっています。準々ウルトラに該当する「鞍上がルメール騎手」という条件をクリアした馬を買い続けるだけでも単回収率100%、複回収率102%の成績を収めることが可能ですが、さらに準ウルトラ、正ウルトラに該当する条件をクリアすれば、最終的に単回収率135%、複数回収率155%にまで跳ね上がるのです。

 

 

では続いて、同日に<京都芝1600m>で施行される京都金杯の激走条件を見てみましょう。

 

 

1つ目は「馬番が大外」であること。つまり、何頭立てのレースであっても、とにかく一番外に入った馬が買いということです。少々乱暴なデータのように思われるかもしれませんが、実はこの条件をクリアするだけで、単回収率、複回収率とも100%を大きく超えてくるのです。

 

2つ目は「前走の出走頭数が15頭以上」であること。つまりこの場合、大外の入った馬の前走欄を見てください。その馬の前走が15頭以上の多頭数のレースでさえあればクリアです。その際、着順などは問いません。

 

3つ目は「調教師の所属が栗東」であること。中央競馬は関東調教馬(美浦トレセン所属)と、関西調教馬(栗東トレセン所属)に分かれています。栗東というのはつまり、関西馬ということです。該当馬がどちらの所属馬か不明な場合は、競馬新聞の調教師欄のところを見て頂ければわかると思います。調教師名のところに「栗」、もしくは「美」と明記されています。前2項目をクリアするだけでも「正ウルトラ該当馬」ということで、十分な買い条件となりますが、その馬が栗東所属であれば複勝率40%というさらに超激アツな条件となるわけです。

 

今回のPOINT
ウルトラ回収率の最大のウリは、その的中率や回収率はもちろん、新聞を見ながら該当馬を探せる楽しみがあることです。何も難しい専門用語や計算式を必要としないので、競馬初心者の方であっても、気軽に調べることができ、軸馬を見出すことができます。興味をもたれた方は、是非ご一読を。

 

ウルトラ回収率2019-2020 
伊吹雅也 監修/競馬王データ特捜班 編

https://www.amazon.co.jp/dp/4865357203/

 

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ホープフルSの馬券アプローチを考える(文・屋台の二代目)

2018/12/28

記事カテゴリ:競馬予想
タグ: 競馬 予想 ホープフルS 無料 

 

今年最後の中央競馬のGⅠであるホープフルS(本日15時30分発走)を迎えました。有馬記念が当たった人もそうでない人も最後のGⅠは当てたいところですね。とはいえ、2歳のGⅠはわからないことが多いですし、まだGⅠになって2年しかないこのレース。わからないことだらけではありますが、現時点でわかっていることを一つ一つはっきりさせていきたいと思います。

 


1 今の中山の馬場について

 

有馬記念の週は、土曜は内がやや有利の馬場でしたが、日曜に雨が降り始めてからは外差しに移行していきました。9Rのグッドラックハンデ、有馬記念、12Rと差し馬が上位を占めた一方で、内から先行して残った馬が土曜とはガラッと変わって苦戦していたのが先週の日曜の中山の馬場でした。馬場は乾いているでしょうが、時計がかかる傾向になっているというのは確かなところでしょう。内か外か?というところでは外差しの方がやや有利ではないか?というのが私の判断です。少なくとも速い上がりは出せない状況なのではないかと推測します。

 

血統的にもパワーが必要な馬場で好走するタイプが良さそうで、ハービンジャーやキングマンボ系、トニービン系など欧州血統のスタミナタイプが向き、ディープ産駒でも馬体重が500キロを超えるようなタイプがいいのではないでしょうか。他にもネオユニヴァース系などパワーがある種牡馬の方が切れを生かすタイプよりも向くのではないでしょうか。

 


2 展開

 

ホープフルSを考える上で注意しなければいけないのが展開です。ここ2年前半のペースが速くなっているのが特徴です。

 

2016年 前半1000M 60秒3 2ハロン目 10.9
2017年 前半1000M 59秒6 2ハロン目 10.8

 

特に2ハロン目の速さは特筆すべきで、2ハロン目というとスタートして1回目のスタンド前の直線の登り坂を登って1コーナーに入るまでの短い区間ですが、ここで一気にペースが上がっています。それだけ位置取りの争いが激しいレースだということでしょう。そしてその後もガクンとペースが落ちることなく進んで、やや消耗戦のような形になり、特に2017年は先行馬が全滅して後方からの差し決着になりました。

 

問題は今年のペースがどうなるか?というところですが、今年のメンバーは去年よりは頭数が少ないですし、これまでスローのペースでしか走ったことのない馬が多いです。もし仮にスローペースで進むのならサートゥルナーリアを中心とした人気馬の差し比べで決まる可能性が高いので悩むことは少ないと思いますが、去年と同様に前半が速い流れになった時にどうか?という点が非常に予想を難解にしているでしょう。

 

ちなみに、今年のメンバーで前走の2ハロン目が一番速かったのはマードレヴォイスの11.1(芝1600Mで6着)で、次いでキングリスティアの11.3(逃げて勝利)、東スポ杯組、アドマイヤジャスタの11.5、コスモカレンドゥラの11.6 京都2歳S組の11.8になります。伏兵陣が何も仕掛けず、スローで流れて行ったら人気の差し馬であっさり決まってしまう可能性が高いので、マードレヴォイスやキングリスティアは結果はどうあれ、飛ばしていく可能性は十分にあると言えるのではないでしょうか。

 


3 去年の穴パターン

 

去年のホープフルSでは3着に人気薄のステイフーリッシュが入りました。この馬は今でこそ重賞勝ち馬ですが、去年のホープフルS時は新馬勝ちの1戦1勝馬でした。こういうタイプの馬がいるのかどうかを検討するのがホープフルSで高配当をGETできるかどうかの鍵でしょう。この馬のタイプを検討してみますと、今から思えばステイフーリッシュは前半から速い流れで進んでの消耗戦で浮上するタイプで、京都新聞杯でもチャレンジカップ(3着)でもそういう流れでした。同馬の中京での新馬を見てみますと、1ハロン目こそ13秒台でしたが、2ハロン目は11.2と急激に速くなり、また13秒台へというラップでした。新馬戦は前半から緩みがちで、ラスト600~800Mの切れ比べだけで決まることが多いですし、アップダウンの激しい中京ならなおさら前半は抑える傾向になりそうですが、2ハロン目で速くなったレースを経験したのは大きかったのではないでしょうか。

 

今年の場合ですとキングリスティアが近いラップのパターンになるでしょうか。または、前走同じ中京で新馬を勝ったタニノドラマがステイフーリッシュのパターンに近いのではないかと思います。

 


4 馬券の買い目

 

最終的な馬券の買い目はどうするの?というところですが、展開をどう読むかで決め打ちしてしまうのがいいのではないでしょうか。

 

パターン1 前半からスローで進み、ラストは切れ比べでの決着になる

 

先週の中山の馬場の荒れ具合を考えれば、28日も時計がかかる馬場と考えていいのは確かです。そんな馬場の中で前半を飛ばし気味に進めば当然きつくなって先行馬は失速し、差し馬有利の流れになるから前半からスローで進んでの瞬発力勝負になる、と読めば買い目はサートゥルナーリアかニシノデイジーかアドマイヤジャスタを軸にして人気馬に流す買い目が妥当でしょう。サートゥルナーリアを軸に考えるなら1着固定で、相手も絞る必要があるでしょう。点数を少なくして、1点を厚く張るという考え方になるか、紐荒れがありそうということで相手候補を広く薄く張るか?というところでしょうか。

 

パターン2 前半から伏兵陣がガンガン飛ばし、後続に脚を使わせるような流れになる

 

ちょうど今年の有馬記念のような前半からガンガン先行する馬がいて、消耗戦に持ち込むような競馬をする馬が出てくると読んだ場合は、前走が2000Mのタフな流れだった馬を軸に近走で上がりの速い馬に流す形になるでしょう。あるいは、前に行く馬がマイペースで進んで後続に脚を使わせて押し切っていくと読んだ場合は、前半から比較的速い流れで進んだ馬から人気に関係なくマイペースで進みそうな馬に流す形になるでしょうか。この場合、相手候補にはサートゥルナーリアは入れるとしても飛んでもいいという扱いになるでしょうか。

 


結論

 

今回は土曜の馬場傾向のコーナーがないので、ここである程度買い目を決めてしまいたいと思います。まずは人気のサートゥルナーリアですが、この馬の力が一枚上なのは明らかなので、この馬を1着にして、他馬に流す3連単フォーメーションも買いますが、できれば他馬を軸にして流す馬券を中心に買いたいところです。

 

そこで、昨年のステイフーリッシュのような馬を軸にして3連複で流し、サートゥルナーリアが飛んだ時に大きな配当が見込める馬券も併せて買いたいと思います。その伏兵の軸馬には、キングリスティアをチョイスします。

 

この馬は前走が阪神の2000Mの新馬戦だったのですが、2ハロン目が11秒3と速く、その後も持続的に脚を使って2分01秒2の好タイムで勝ちました。このタイムはその前の週のエリカ賞(2歳500万下の阪神芝2000Mのレース)よりも0秒2速い決着でした。このレースのレベルを考えればキングリスティアの新馬戦の走破タイムがいかに優秀かわかると思います。エリカ賞を勝ったエールヴォアはアルテミスS3着馬で、対牡馬でもレベルの高さは証明済みです。前走と同じだけ走ればこのメンバーでも十分に戦えるのではないでしょうか。

 

相手は人気馬からサートゥルナーリア、アドマイヤジャスタ、ヴァンドギャルド、ニシノデイジーに、競馬王1月号で紹介した『中山中距離は田辺騎手から』のジャストアジゴロ、そして穴候補で迷った前走中京のタニノドラマに流して勝負したいと思います。

 

東スポ杯2歳Sの回顧はこちら
 

 

屋台の二代目さんの結論は、「競馬王チャンネル」内の「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」で公開します。
※配信予定は日曜朝9時。GⅠレースは無料公開中です。
 
やたいのにだいめ●ニコニコ動画で有名な動画投稿者、真里谷さんの競馬予想動画『WINS東方』の後を引き継ぎ、『魔理沙の居酒屋競馬予想』という予想動画で6年間、馬場分析を中心に予想を公開してきた実績を持つ。現在、「競馬王チャンネル」にて、「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」「夜店のGⅠ備忘録」「重賞回顧」を公開中!! https://twitter.com/jooyxuq248ng5wb

現代競馬における、万馬券の確率は?(文・TARO)

2018/12/26

記事カテゴリ:競馬王書籍
タグ: 競馬王 

万馬券が収支を決める! 現代の万馬券論
 
12月14日に発売された書籍『万馬券の教科書 ー新時代のサバイバル穴予想術ー』(TARO 著)のテーマはズバリ「万馬券」。3連複、3連単の導入により、万馬券が身近になったからこそ、万馬券を効率良く、効果的に手にすることが、収支を大きく左右します。『万馬券の教科書 ー新時代のサバイバル穴予想術ー』では、心構え、データ考察、買い方、騎手、血統など、“万馬券の獲り方"に焦点を絞って解説しています。
その中から、万馬券に関するデータを一部ご紹介。まずは、「万馬券が特別なものではない」ことを実感してください。
 
☆3回に1回、1番人気は沈む

いくら万馬券と叫んだところで、やはり人気馬ほどきちんと走るのが競馬だ。なんだかんだ能力には抗えないという側面がある。強いモノは強いのだ。
では、実際1番人気馬がどれくらいの確率で走るかをご存じだろうか? その答えをシンプルに答えるならば以下のようになる。

1番人気馬は3回に1回勝利し、2回に1回ほど2着までに走り、3回に2回くらいは3着以内に好走する。

これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだろうが、穴馬を狙いたい立場からすると、案外、希望を持てる数字なのではないだろうか?
1番人気といえども勝つのは3分の1。そして連対するのも2回に1回程度ということは、馬連や馬単で1番人気が絡まない組み合わせがそれだけ多く発生するということである。
ちなみに単勝1倍台でも勝率は50%にギリギリ届かない程度が相場だ。つまり2回に1回は勝てないのだ。単勝1倍台というと新聞にグリグリと印が並んで、基本的には何があっても勝ってしまうようなイメージを持ってしまいがちだ。しかし、現実は意外と頼りない。
競馬における人気というのは、それだけ曖昧で気まぐれなモノである。そう考えると穴馬を思い切って狙いたくならないだろうか? 確実なものが本当に確実であるかを判断するのは難しい。それよりも、未知なるものの可能性を見出す方が楽しいし、気持ちも楽である。
 

 

☆穴馬は意外とよく走る

では、穴馬券のカギを握る中穴クラスの馬が、どれくらいの確率で好走するかご存じだろうか。

例えば1?5番人気の次点、6番人気馬を見てみたい。ちなみに、6番人気馬をイメージするために2018年のGⅠで見ると、ダービーの6番人気はステルヴィオ、桜花賞はプリモシーン、皐月賞はタイムフライヤー、天皇賞(春)はアルバートといった面々だ。普通に考えると少し足りなそうだが、何か条件がハマったり恵まれたりすれば期待できるかも…というある意味狙いやすいゾーンとも言えそうだ。
さて、その6番人気馬であるが、勝率は約5?6%。正直なところ、あまり高くはない。直近のGⅠで見るとNHKマイルCのケイアイノーテックが該当するが、おおよその感覚として20レースに1度くらいということになる。これをピンポイントで狙い撃つのはなかなか難しく勇気が必要だろう。

では、馬券に絡む確率、つまり3着内に来る可能性はどれくらいあるか?
答えは、20%強。つまり、5回に1回以上は馬券に絡んでくることになる。前章にて大阪スポーツ杯の例を挙げたが、その際に本命にしたカネトシビバーチェがちょうど6番人気馬だったが、同馬が好走したのは、ザックリ言えば5分の1の確率の賭け事に勝ったということである。こうして数字を明らかにしてしまうと、凄いような凄くないような…と思われるだろうが、その程度の確率を上手く引くことができると、万馬券に近づいていく。簡単とは言わないが、穴馬は我々が思うよりもよく走ってくれるものだと思えれば、自信を持って狙えるはずである。
 

 

☆10番人気以下の激走確率

では、“大穴馬”はどれくらい走るのだろうか? 仮に大穴馬=10番人気以下とすると、このクラスは新聞でもほぼ無印か△がいくつか散らばる程度である。実際の好走率も4?5%程度、つまり20頭走って1頭程度馬券に絡んでくることになる。なかなか高いハードルだ。2ケタ人気馬の中で最上位の10番人気馬に限ると、だいたい8%前後である。

2018年のGⅠを振り返ると、菊花賞のユーキャンスマイル、スプリンターズSのラブカンプー、ラインスピリット、宝塚記念のワーザー、ノーブルマーズ、日本ダービーのコズミックフォースなどはすべて2ケタ人気馬である。人気がないのには相応の理由があるのは当然で、私自身もきちんと狙えたのは宝塚記念で本命を打ったワーザーのみなので偉そうなことは言えないが、終わってみれば印のついていない馬が頻繁に激走するのが競馬という競技なのだ。

基本的に2ケタ人気になるような穴馬の激走要因は、大まかに以下の2つに分類される。

①実は強かったのに気づかれていない 
②強くないけど条件に恵まれた 

外国馬であるワーザーは①に近いだろうし、菊花賞のユーキャンスマイルなどは騎手も含めた条件に恵まれた②の面が大きかったか。いずれにしても、2ケタ人気馬でも意外なほど出番があるのが現代競馬である。
 

 

☆万馬券はもはや“はぐれメタル”ではない

では、高配当はどれくらいの確率で発生するのだろうか。かつて万馬券というと、それ自体がかなりレアで、獲ったといえば周囲に自慢できるくらいであった。だが、3連複3連単が登場して以降、良くも悪くも万馬券という言葉は死語になりつつある。こんなことを言うと「死語をタイトルにするのか」と指摘されそうだが、時代の節目に改めて足元を見つめようというのも本書の意図であるから、それはそれで良いのだ。

余談はさておき、かつて主流だった馬連の万馬券の確率を見ると大まかに言って8回に1回程度である。つまり1日12レースあるとして、その中で1回ないし2回出現するくらいの確率だ。20世紀までは馬連が最大の高配当メーカーであったから、当時の万馬券はまさに“希少種”である。
したがって、本書を20世紀に出版していたとしたら、相当綿密なレース選びや予想精度、あるいは連敗に耐える胆力が必要になっただろう。なぜなら、万馬券を当てる以前に、出現自体が珍しかったからだ。万馬券を当てる上でもっとも基本的なことは、“万馬券が出現するレースを買うこと”である。魚のいない池で釣竿を吊るすほど愚かなことはない。いわば、万馬券の教科書という本は、20世紀の競馬では成り立たなかったのだ。

では、3連複や3連単になるとどうなるか?
3連複の万馬券の確率は約34%。つまり3レースに1度以上は発生している。これが3連単となると、なんと約75%である。いわば、かつてははぐれメタルのようなレアな存在だった万馬券も、今やそこら辺にうようよいるスライムくらいの感覚になったのである。
 

 

【今回のPOINT】
万馬券が当たり前の時代になりました。買い方の工夫、騎手や血統との向き合い方で万馬券は簡単に手にすることができるのです。そのノウハウに興味のある方は、『万馬券の教科書 ー新時代のサバイバル穴予想術ー』をご覧ください。
 

万馬券の教科書 ー新時代のサバイバル穴予想術ー
TARO 著 本体1800円+税 好評発売中
https://www.amazon.co.jp/dp/486535719X/
 

有馬記念の馬券アプローチを考える(文・屋台の二代目)

2018/12/22

記事カテゴリ:競馬予想
タグ: 競馬 有馬記念 予想 

 

いよいよ年末の大一番、有馬記念の週を迎えました(日曜15時25分発走)。毎週馬券を買う人はもちろん、普段馬券を買わない人まで大注目の有馬記念。ぜひとも当てたいレースではありますが、今年はやや混戦気味のメンバーで難しいと思っていたところ、枠番抽選によってより難解なレースになったと言えるのではないでしょうか。予想を始めるにもどこから検討したらいいかと迷うと思いますが、まずは舞台である中山芝2500Mのコースを紹介してそのコースの特徴を解説していきます。

 

 

1 コース解説

 

 

中山芝2500Mのスタート地点は外回りコースの向正面の3コーナー付近です。スタート地点は平坦なのですが、3コーナー~4コーナーと『>』のようなカーブを曲がっているので強引に前に出れば距離ロスが大きく出てしまいます。スタート後の争いが少なくなるこのカーブの形こそが、『枠の内外の有利不利がはっきり出るコース』と呼ばれる理由の一つになっています。そこから1回目のスタンド前の直線に入ります。ここはいわゆる中山の最後の直線の登り坂で、約2.2Mの登り坂があるので各馬はスタミナ温存に努めます。1回目のゴール板を過ぎて1コーナーに入った辺りでもう一度さらに登り坂に入りつつコーナを曲がっていきます。1コーナーの登りは約2.7Mあり、1回目のスタンド前の登り坂から数えると約5Mほどの登り坂をレースの前半で登ることになります。しかも途中で1コーナーを曲がりながらなので、こんな場所でスタミナを使っては無駄が多くなります。とにかくレースの前半は無理な動きを避けてスタミナ温存の一手です。強引に前に出たりとかインに入ったりとかの動きもスタミナのロスにつながるので、出た枠なりにここまで進んでくることが多いです。枠の有利不利はスタートからありましたが、レースの序盤は各馬スタミナを温存するためスローで進むので、1コーナーを曲がって向正面に出るまで枠の有利不利が続いてしまう、というところです。

 

ここまでは登り坂が多く、スタミナ温存する場面が多かったのですが、2コーナーに入る前が最高到達点です。2コーナーから徐々に下り始めます。とはいえ、2コーナーはカーブ中です。すぐにはスピードを上げられません。内回りの向正面に入って下りが落ち着くのが残り1000M地点。ここまで溜めに溜めたスタミナを使って各馬のペースが上がります。下りの勢いを生かしつつ、ある意味ここからゴールまでのヨーイドンが始まります。残り1000M地点を通過すれば、最後の直線以外はほぼ平坦なのでその前の下りの勢いが生かしやすいですし、レースの勝負所でもありますから各馬が一気に動き出すところでもあります。それに加えて、2014年に馬場の改修工事を行ってから向正面から3コーナーにかけてスピードが乗りやすい馬場になったことも、ここから一気にスピードUPする要因です。3コーナーで外から動いていく馬もいて、一気に各馬が動いて4コーナーを曲がって最後の直線です。3コーナーからはとにかく溜めたスタミナを一気に使うところで、特に馬群の外側にいる馬は強引にでも仕掛けていかないと内側を通る馬に届きません。コースの内を走る馬も、この勝負所でインにこだわりすぎると、内回りの急角度で速度を落とし過ぎて失速してしまいます。スピードの持続力と勢いを生かしつつ、直線では少し外に出すような馬もいることでしょう。また、4コーナーで少し外に膨れて空いたインをズバっと抜けてくる馬もいる勝負所の地点です。各騎手の進路取りの駆け引きが見どころです。あとは底力を振り絞って最後の直線の登り坂を登ってゴールですが、各馬がどれだけスタミナを温存したか?下りの勢いとスピードの持続力を最後の登り坂があっても維持できるか?という勝負になります。

 

コースについてまとめますと、レースの序盤は登り坂が多いのでスタミナを温存するため枠の出たなりに各馬がスローに進み、1コーナーを曲がって、2コーナーの下りから向正面に出るとペースが上がり、そのままゴールまでスピードを持続させての勝負、というのが中山芝2500Mのセオリーです。レースの前半と後半で違いがくっきり出てしまうコースと言えます。枠は内枠の方が有利で、実際に馬場が改修された2014年以降は内枠有利、外枠不利の傾向が出ています(2013年以前のデータはバッサリ切り捨ててしまいましょう)。特に枠が10番より外の馬は各年1頭ずつしか来ていません。考慮しておくべきポイントでしょう。

 


2 馬場と天気について

 

次は馬場についてです。今開催の中山の馬場とお天気について考察してみましょう。今の中山の開催は4週目になるのですが、開幕週はかなりの高速馬場でした。そこから先々週、先週と週中に降った雨の影響で段々と時計がかかるようになってきました。全体的に馬場が傷んできているので、馬場が開幕週のように速くなるわけではなさそうです。今週も晴れならば先週に近い馬場だと思っています。先週の芝コースはそれほど速い上がりが出ず、道中は中団に位置していた馬が長くいい脚でインを通って馬券圏内に入る例が多く、特に前走で東京コースで速い上がりを使っていた馬が多く馬券圏内に入っていました。

 

中団に位置していた馬については、先週日曜の中山芝では道中10番手よりも前につけてた馬が3着以内に入る確率が高い反面、道中11番手以降で馬券圏内に入った馬はいませんでした。少し馬場が渋っていた土曜では11番手以降を進んだ馬が来ていましたが、少し馬場が乾いた日曜では外を回した馬の苦戦が目立ちました。覚えておくべきポイントでしょう。

 

そこで気になるのが有馬記念当日のお天気です。関東地方は雨の予報も出ているようで、雨量は何とも言えませんが、雨で馬場が渋っても好走できるか?の想定はしておくべきでしょう。渋った馬場で評価を上げたいのは、クリンチャー、モズカッチャン、マカヒキで、パフォーマプロミス、ブラストワンピース、ミッキーロケット、レイデオロ、キセキはプラスマイナスなし。逆にミッキースワローはマイナスではないかと見ています。

 


3 有力馬の判断と馬券の買い目について

 

それでは各馬を見ていきましょう。まず、1番人気のレイデオロは外枠に入ってしまったこと以外はほぼ完璧です。道中中団に位置して、持続的に脚を使って速い上がりを出せるので、コース的にも馬場的にもピッタリです。ただ、12番枠からどういう競馬をするか?というところです。実力は1番ですがその力を出し切れるかどうかでしょう。

 

外枠が痛いのはキセキも同様です。外から巧く先行できるか?という問題もありますし、このレースがこの秋4戦目で疲労も気になります。ただ、今年は馬の調整やローテで驚かされることが多かった年でもあります。秋4戦目でも体調はよさそうなのが救いです。実力的には2番手ですが、レイデオロ以上に本来の力を出し切れるかどうかでしょう。

 

1番枠に入ったオジュウチョウサンは、やはりこの舞台では力不足というべきでしょう。挑戦自体は素晴らしいものですし、頑張ってほしいですが3着以内は厳しいと見ます。

 

最近好調なデムーロ騎手が乗るモズカッチャンは3番枠に入ったのがいいですし、この馬自体が叩き良化型で、前走休み明けで今回が2戦目。余力十分ですので実力不足を補う可能性も十分あるでしょう。

 

5番枠に入ったパフォーマプロミスもこのメンバーの中では実力不足ではありますが、いい枠ですし、前走中団を追走して上がり3ハロン32秒6の速い上がりを出した点は大きいです。C・デムーロ騎手も1800M以上なら力を発揮できる騎手だと考えているので馬券圏内は十分にありそうです。

 

唯一の3歳馬であるブラストワンピースは能力自体はこのメンバーでも3本指に入るほどですが、いかんせん不器用な馬です。差し脚は鋭いものがありますが道中の位置は後ろすぎますし、コーナーを6回も回るこのコースで上手く上がって来れるかも疑問です。しかし、ハマれば1着までありうるので、1着から4着以下でもいいようにする。というのがこの馬の扱いとしては妥当なように思います。

 

今年の宝塚記念の勝ち馬のミッキーロケットは馬の力自体はありますが、騎乗するO・マーフィー騎手が中山の経験が少ないこと、やや外目の枠を引いてしまったことがマイナスです。マーフィー騎手は馬を先行させると巧い騎手ですが、やや強引なところがあるため、外枠から先行するとスタミナが持つかどうか?ですし、かといって控えてキセキに前から被されると厳しくなります。そこをどう捌くか?でしょうか。

 

ミッキースワローは末脚鋭い馬です。馬場が渋ると末脚が鈍ってしまうので当日のお天気が気になります。また、道中の位置が後ろすぎるのもちょっと気になります。速い上がりを出せても届かない可能性も考慮すべきです。

 

逆に馬場が渋ったら評価を上げたいのがマカヒキです。以前は東京コースなどの直線が長いコースで速い上がりを出すのが得意な馬でしたが、フランス遠征以降は馬場が渋った時のような時計のかかる馬場で好走する馬にキャラが変わりました。雨で稍重馬場になるようなら面白い一頭です。

 

昨年3着のシュヴァルグランは昨年よりもやや力が落ちてきているのに加えて外枠に入ってしまったのが痛いです。逆にそのことが注目されて不当に人気も落ちていますので、逆襲もあると考える人には面白い穴馬になりそうです。

 


各馬の評価

 

レイデオロ(実力はあるが外枠が痛い)>キセキ(外枠と疲労が厳しい)>ブラストワンピース(1着の可能性もあるが、不器用なので4着以下もあり得る)>モズカッチャン(枠と騎手が有利)>パフォーマプロミス(実績不足も内枠プラス)、ミッキーロケット、マカヒキ(渋った馬場がプラス)>シュヴァルグラン(衰えか?外枠もマイナス)、ミッキースワロー(馬場が心配)>>>>その他の馬

 

というところでしょうか。もちろんこれは私の個人的な意見ですので、皆さんの意見で変わったりすることでしょう。ざっと有力馬を挙げてきましたが、1番人気のレイデオロが枠によってやや不安になってしまったので、軸にするよりは買い目に入れつつ、飛んでもいいようにするのが妥当でしょう。よって、上記の中から数頭をBOXにするのが良さそうです。あとはガチガチ決着用にオッズが低い所を厚めに買ったり、レイデオロやお気に入りの馬を3連単の1着固定にして流すというやり方がいいように思います。個人的には馬券的に妙味のある有馬記念だと思うので、決め打ちをしたいと考えています。皆さんの参考になれば幸いです。


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屋台の二代目さんの結論は、「競馬王チャンネル」内の「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」で公開します。
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やたいのにだいめ●ニコニコ動画で有名な動画投稿者、真里谷さんの競馬予想動画『WINS東方』の後を引き継ぎ、『魔理沙の居酒屋競馬予想』という予想動画で6年間、馬場分析を中心に予想を公開してきた実績を持つ。現在、「競馬王チャンネル」にて、「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」「夜店のGⅠ備忘録」「重賞回顧」を公開中!! https://twitter.com/jooyxuq248ng5wb

 

天野麻菜さんがニコ生『リアル競馬王特別編/有馬記念スペシャル討論会』に出演します!

2018/12/18

記事カテゴリ:告知
タグ: 競馬王 天野麻菜 

 

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朝日杯FSの馬券アプローチを考える(文・屋台の二代目)

2018/12/15

記事カテゴリ:競馬予想
タグ: 競馬 朝日杯 予想 

 

今週は朝日杯FSが行われます(日曜15時40分発走)。素質あふれる2歳牡馬によるレースなのですが、今年はグランアレグリアという有力な牝馬の登場により、例年以上に実力の見切りと判断が重要になるのではないでしょうか。ここではレースのポイントを挙げて馬券検討の参考になればと思います。

 


1 阪神の馬場について先週までから今週までの推移

 

まずは朝日杯が行われる阪神の芝コースの馬場状態について検討してみましょう。今週で12月の阪神開催は3週目になりますが、チャンピオンズカップ週だった開幕週はかなりの高速馬場でした。2歳の未勝利戦でレコードが出るほどで、やや先行馬が有利の馬場でした。そこから2週目の先週の週中に雨が降って土曜は渋った馬場、日曜は少し乾いた馬場で行われました。土日とも開幕週よりは時計のかかる馬場ではありましたが、それでも通常よりは速い馬場でした。ただ、雨の影響があったためか開幕週よりは速い上がりが出にくい状況で、結果的には前、内有利の馬場でした。先週の最後の芝のレースである阪神JFは外差し決着になりましたが、切れ比べの流れになったことと、渋った馬場でレースを使った痛みが出たのもあるでしょう。今週まではAコースを使用するので先週の馬場の傷みが多少残った状態で行われると思うので、直線で外に出す馬も出てくるようになり、馬場的には内外イーブンの馬場になるのではないかと思います。

 


2 グランアレグリアの扱いについて

 

馬についてまず考えなければいけないのがこのポイントでしょう。おそらく単勝1倍台のオッズになると思われるので中途半端な扱いは妙味がありません。1着で固定するか? 2、3着固定にするか? 相手候補にして飛んでもいいようにするか?というところでしょう。アーモンドアイのような感じにも似ていますが、同様に信用できるかできないかの判断というところでしょうか。まずはプラス点、マイナス点を挙げていきましょう。

プラス点としては能力の高さと裏付けです。新馬戦で見せた走破時計1分33秒6はその週の前の古馬1000万下よりも速いのですから驚きです。しかも前半がスローで、その中でも道中はやや前目につけて上がり3ハロン33秒5を出したのですから、スタート、折り合い、直線での瞬発力と文句なしです。実力通りの結果が出やすい阪神外回り1600Mでは余程のことがない限り不安がなく、大外を回しても余裕で差し切れるのでは?と思えるような能力の高さを感じます。続くサウジアラビアロイヤルカップもやや出負けしたものの、すぐ前目につけての圧勝と今の2歳世代ではトップクラスと言えます。ルメール騎手を確保するために先週の阪神JFに出さなかったのかと思えてしまうほどの能力ではないでしょうか。血統的にも、朝日杯が阪神コースに替わってディープ産駒が3勝しているように、相性もバッチリなので勝つ可能性はかなり高いと言えそうです。

また、先週はアルテミスS組が対牡馬でも結果を出していた点も相対的に評価できます。エリカ賞ではアルテミスSで3着だったエールヴォアが勝ち、つわぶき賞ではアルテミスS7着で、札幌2歳S5着のアフランシールが、新潟2歳S5着のエイシンゾーンを破っているので、牝馬のレベルが高く、牡馬のレベルはそれほど高くないこともグランアレグリアの評価につながるのではないでしょうか。

マイナス点としては初の右回り、輸送という点でしょうか。これはパドックを見られる人はそこで判断ができると思いますが、個人的には重箱の隅をつつくようなものと考えていいのではないでしょうか。サウジアラビアロイヤルカップでもスタートで気の悪さが出ましたが、その面が強くなればちょっと問題かな?と思いますが、勝たれたら仕方ないと割り切って高配当狙いで評価を下げるという考えで割り切ってしまってもいいと思います。

 


3 対抗の馬の評価

 

グランアレグリアはともかくとして、一番悩ませるのが2、3番手の馬の評価と扱いです。仮にグランアレグリアを1着に固定したとしても、2、3着候補の相手となると難解でしょう。有力馬だけでも、アドマイヤマーズ、ケイデンスコール、ファンタジスト、マイネルサーパス、ドゴールといる上に、挙げた以外の馬でも穴候補として考えてもいい馬は数多くいそうです。馬券圏内に入りそうな馬の傾向は阪神JFと同じように上がり3ハロンが速い馬が有力ですが、阪神JFと違うところは前走1400M組が多く来ている点でしょうか。開催が1週進んで馬場の傷みが進み、いわゆるスローからのヨーイドンの流れになりがちなため、200M延長する形になっても巧くごまかせてしまえるというところでしょうか。

対抗一番手になりそうなのがアドマイヤマーズです。直線での切れを生かすタイプで、ある程度前目を取れる馬ですが、いかんせん多頭数の競馬を経験していないのがネックでしょうか。次は新潟2歳Sを勝ったケイデンスコールですが、こちらはここまでの3戦すべてでメンバー中上がり最速をマークしていますが、久々に加えて初の右回り、あと個人的にはマイルの距離以下では信用しにくいC・デムーロ騎手というのが気になるところです。京王杯2歳Sを勝ったファンタジストはこのレースを勝ってほしい武豊騎手で人気になりそうですが、京王杯の時は内有利の馬場を生かしたもので、今回大外に入ってしまったのはマイナスでしょう。ただ、速い上がりを出せたのは収穫だったので枠の不利を克服できればでしょうか。

以上、有力馬についてざっと挙げました。阪神JFのようにガチガチ決着というのはあるかもしれませんが、上位陣に不安な点も多く見えるので多少は穴狙いで広く流してもよさそうという気がします。というのも、日曜の阪神は雨予報も出ているからです。

 


4 渋った馬場適性

 

日曜は降水確率が70%近くとかなりの確率と言われています。雨量はともかく、日曜に雨が降った場合も想定しておきましょう。グランアレグリアは、2戦目サウジアラビアロイヤルカップの日が3レースまで稍重馬場で、その後は良馬場という馬場コンディションで行われたため、多少は渋った馬場への適性があると言えるでしょう。朝日杯当日もよほどの土砂降りにならなければ力を発揮できると言えそうです。アドマイヤマーズもデイリー杯を勝った当日は5Rまで稍重でその後も渋った馬場で行われたため、こちらも多少渋っても大丈夫というところでしょう。ケイデンスコールも新潟2歳S時が稍重馬場だったのでOKと、人気サイドの馬が渋った馬場適性があるのでやや拍子抜けですが、伏兵陣ではドゴール、ディープダイバーが重馬場で勝ち鞍があり、イッツクールが稍重馬場での勝ちがあるので、渋った馬場になった時はこれらの馬の評価を上げてもいいかもしれませんね。

まとめますと、グランアレグリアは輸送や右回りでの不利がなければかなりの確率で勝ちが見込めそうなので、馬券的な決め打ちが必要となりそうです。相手候補を絞るか広げるかの選択やお天気を読んでの適性で評価の上げ下げをして3連単で馬券が取れればいいのではないかと思います。改めて土曜の馬場傾向のコーナーで馬場を判断するので、そこも参考に馬券を的中させていきましょう。

 

屋台の二代目さんの結論は、「競馬王チャンネル」内の「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」で公開します。
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やたいのにだいめ●ニコニコ動画で有名な動画投稿者、真里谷さんの競馬予想動画『WINS東方』の後を引き継ぎ、『魔理沙の居酒屋競馬予想』という予想動画で6年間、馬場分析を中心に予想を公開してきた実績を持つ。現在、「競馬王チャンネル」にて、「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」「夜店のGⅠ備忘録」「重賞回顧」を公開中!! 

穴馬券が獲れる能力比較の方法(文・メシ馬)

2018/12/13

記事カテゴリ:競馬王書籍
タグ: 競馬王 競馬 予想 馬券 

 

穴馬券が獲れる能力比較の方法

 

ブログ投稿1回目は、11月28日に発売された書籍『「絶対に負けたくない! 」から紐解く 穴パターン事典』(メシ馬 著)から、一部を抜粋したいと思います。
競馬の基本となる〝能力比較〟の方法ですが、走破タイムでの比較よりもこちらの方が穴を獲りやすいので、ぜひ覚えてください。

 

☆次走勝ち上がった馬の数でレースレベルを測る

 

馬券を当てるためには、出走各馬の能力を的確に見抜かなくてはなりません。しかし、まだ対戦したことのない馬たちの能力比較をどのようにすればいいのか? そこがわからないという人も多いと思います。
そこで絶対的な指標となるのがレースレベルです。出走メンバーが過去に走ったレースのレベルがわかれば、自ずと今回のメンバーの中で能力の高い馬が見えてきます。
では、レースレベルはどう測るべきか? 私は次走勝ち上がり馬を調べるという方法をお勧めします。
競馬にはクラス編成があるので、基本的には1頭勝ち上がればそのレースの2着が次に勝ち上がる……に等しくなります。実際には2着ではなく2番目に強い競馬をした馬になりますが、その点はさておき、理論値として各レースあたり次走で勝ち上がる馬はおおよそ1頭になるのが当然です。ただ、そこには歪みが生まれることもまた事実。なぜならば同じクラスの中でもレベルの差があるからです。
参考までに新馬戦をサンプルに次走勝ち上がり頭数を集計してみました。

 

 

このように次走勝ち上がり馬がいないレースは全体のおよそ47%を占めており、理論値に近いであろう次走勝ち上がり馬1頭もおよそ35%を占めます。つまり理論値以下のレースで全体の82%ほどを占めることになるのです。
見方を変えると、全レースのうち18%は次レースで勝ち上がる馬を2頭以上抱えていることになります。この割合は次走で2頭以上勝ち上がるレースが、2場開催の場合は4R、3場開催の場合は6Rある計算になります。色々なファクターで試行錯誤するよりも、まずはここを目指すべきだと思います。
何よりもいいのは、このレースレベルの偏りとオッズが相反するところです。競馬はシンプルに、前走の着順が悪ければ悪いほど人気が落ちる傾向にあります。ただ、レベルの高いレースで着順が悪かった馬は弱いのかというと、そうではなく、他のレースでは1、2着に値する能力があるかもしれないのです。そこを単純に着順で比較するからこそ偏りが生じるのであって、そもそも着順だけで他のレースの同着順の馬との比較などできるはずもないのです。

 

 

Sample Race 
2018年2月18日 京都5R 3歳未勝利 芝2000m良

ネプチュナイトが勝った未勝利戦は非常にレベルが高いレースでした。次走勝ち上がり馬はなんと4頭もいます。これは出現率としては約1%に分類されるハイレベルレースと言っていいでしょう。
ただ、日々の競馬で馬券につなげるにはいくつかポイントがあります。全頭走ってから「4頭勝ち上がりました! ハイレベルレースです!」では遅いのです。かと言って、レースが終わった瞬間に「このレースはレベルが高いです」というのも至難の技。そこまで判断するにはかなりの労力が必要とされる割に見返りは少ないでしょう。そこで、このレースに出走していた馬の次走を時系列にまとめると次ページの下の図のようになります。ここでいう×は買えなくて良い馬、△はできれば買いたい馬、◯は絶対に買いたい馬を指しています。
 

 

このレースは色々な裏付けからレース後すぐにレベルが高いとわかっていたのですが、まずは次走勝ち上がりの観点でのみ見てみましょう。
4着馬だったサトノシリウスの次走1着は買えなくて問題ありません。ただ4着馬が勝利したことで、必然的に2、3着馬に注目が集まります。次に3月17日の2Rでダブルフラットが勝ち上がりました。これにより同一レースの次走2勝目となるので、レベルの高いレースと判断することができ、同日6Rに出走するシゲルシイタケは買うべき馬となります。大差で負けているから人気薄だったのでしょうが、超ハイレベルレースで差をつけられながら負けた馬が、平凡なレースの2、3着馬より強いというのはこういうことなのです。しかも、前走の着順のおかげで人気にならないわけですから、これほど美味しいことはありません。
5着馬だったシゲルシイタケが好走したことによって、翌3月18日に出走するムーンレイカーも強いと判断することができるのですが、初ダートで1.6倍までかぶると美味しいとはとても言えません。ここは様子見で良いでしょう。結果的には見事勝利するのですが、私が狙いたかったのはこの馬ではありませんでした。
私の一番の狙いは、次走でも人気にならないであろう6着馬アフリカンゴールドでした。この時系列を追ってもこの馬が5番人気で買えるところに、前走着順がオッズに与える影響の大きさを見て取れます。
最悪シゲルシイタケが買えなかったとしても、結果的に次走勝ち上がり馬4頭という1%しかお目にかかれないハイレベルレースの6着馬が5番人気で買えることになるわけですから、ここさえ取れていればというところでしょう。
このように次走で勝ち上がる馬の頭数を数えることで、ハイレベルのレースを簡単に見抜くことが可能ですので、簡易的にレースレベルを測る指標とすることをお勧めします。
 

 

 

Sample Race 
2017年11月25日 京都11R 京都2歳S 芝2000m良

続いて京都2歳Sの出走メンバーを見てみましょう。2着のタイムフライヤーが12月28日のホープフルS(GⅠ)を勝ったわけですが、3着ケイティクレバー、4着アイトーンを競馬ファンはどう評価したのでしょうか。
 

 

レースが終わった直後に「レースレベルが高い」と明確にするには他のファクターが必要となってきますが、先ほどと同様に時系列を追えばしっかり馬券を取ることができます。
私は福寿草特別では◎アイトーン、◯ドミナートゥスでワイドを的中しましたが、次走勝利馬数を見るだけでは、この段階でアイトーンを狙うのは困難です(なぜ狙えるのかはP162の「少頭数の逃げ切り」で紹介)。
しかしながら、この次の若駒Sのケイティクレバー。これはしっかり狙わなければいけません。アイトーンと同じような競馬をして上がりも0.4秒速く、3馬身差をつけた内容なので、低く見積もってもアイトーンと同等以上の能力があることがわかります。
結果として3番人気1着でしたが、少頭数でしたし、タイムフライヤーがGⅠを勝ってしまっていますから、さすがに人気を集めてしまいました。それでも単勝1.8倍の1番人気スーパーフェザーが飛んだことで、単勝450円、複勝230円つきました。
 

 

 

Sample Race 
2017年8月13日 新潟6R 2歳新馬 ダ1800m稍重

 

 

ルヴァンスレーヴの新馬戦も例に挙げて見ていきましょう。1着から8着まで5秒も離れているにも関わらず、8着の馬までもが未勝利を勝ち上がり。特にポルカシュネルの10番人気3着はあまりに人気がなかったことがわかります。
こんな単純な勝ち上がり馬の比較でもゴライアスが強いことがわかるにも関わらず、実際のオッズは3番人気になってしまうのが競馬の面白いところでもあり、難しいところでもあります。結果は2着を1.2秒も千切る圧勝でした。
競馬は情報化が進んだ今でも、いまだ基本的に着順の良い方が売れやすい傾向にあり、あるレースレベルをレースA>レースBだとした時に、レースAの5着とレースBの3着ではやはりレースBの3着の方がより人気するケースが多いのです。
このような場合、素直に人気がない強い馬を買うだけです。それを識別する1つの大枠として、レースレベルの比較は単純ではありますが、能力を計る指標としては抜群の安定感を誇ります。
私の競馬の基礎もこのレースレベルになっています。競馬をうまくなりたい!と思っている方は、まずこの考えを礎として持つことが大事だと思います。
 

 

余談ですが、先ほど例に挙げたネプチュナイトの未勝利戦を数字面でも分析してみます。まずは走破時計について。
安定して近しい時計が出ていた当時の京都2000mで開催された500万、1000万の走破時計と比較をしてみます。

 未勝利(ネプチュナイト)              2:01.5
 未勝利(ウスベニノキミ)            2:03.2
 500万(ホットファイヤー)           2:02.3
 1000万(ダノンディスタンス)            2:01.4
 1000万(アドマイヤエイカン)            2:01.0
 

正確には、時計の出やすい出にくい、またラップの兼ね合いもあるので、単純比較とはいきませんが、もっとも馬場状態が近しかった500万のホットファイヤーのレースとさらに詳細に比較をしてみたいと思います。

未勝利(ネプチュナイト)2:01.5
ラップ  12.5 - 11.6 - 12.2 - 12.3 - 12.2 - 12.3 - 12.0 - 12.4 - 11.8 - 12.2
ペース  12.5 - 24.1 - 36.3 - 48.6 - 60.8 - 73.1 - 85.1 - 97.5 - 109.3 - 121.5(36.3-36.4)

500万(ホットファイヤー)2:02.3
ラップ  12.3 - 11.1 - 12.4 - 12.4 - 12.6 - 12.6 - 12.3 - 11.8 - 12.3 - 12.5
ペース  12.3 - 23.4 - 35.8 - 48.2 - 60.8 - 73.4 - 85.7 - 97.5 - 109.8 - 122.3 (35.8-36.6)

面白いのが、1000m通過のペースが60.8と同じでありながらも走破時計が0.8秒も違うところ。馬場差もほぼなかったので、時計のままの評価をして良いレースでした。前提を確認した上で、あらためて両レースを見直してみると、4着のサトノシリウスですら2.02.1で走破しているので、500万クラスを勝てる時計で走っていたというわけです。そして5着のシゲルシイタケは500万で掲示板に乗れるような走りをしていたわけです。
馬場状態、ラップがいくらほぼ同じとはいえどもやはり単純比較は眉唾モノです。しかしながら、これらの馬が未勝利を突破した後に500万でどのような走りを見せているかを見ると、能力を測る指標としてある程度アプローチは正しく、500万はともかくとして、未勝利レベルでは無条件に買いであったことがおわかりになるでしょう。

 

■500万での成績
 ネプチュナイト    (2着)
 ダブルフラット    (2着→1着)→1000万(2着)
 ムーンレイカー    (6着)
 サトノシリウス    (500万出走なし)
 シゲルシイタケ    (7着→3着→8着→8着→3着)
 アフリカンゴールド    (2着→1着)
 

 

 

☆レベルの低いレースで好走した人気馬を嫌う

 

Sample Race 
2017年10月9日 京都3R 2歳新馬 芝1600m良

 

 

次走勝ち上がり数を見れば、レベルが低いレースについても測ることができます。
理論値が1であるにも関わらず、勝ち上がり0のレースが40%以上もあるのですから、レースレベルの高い馬を狙うのと同時に、レースレベルの低いレースに出走していた馬を嫌えば、より馬券の的中に近づきます。
例えば、2017年の阪神JFで5番人気だったソシアルクラブは、ブエナビスタの子で超良血馬として期待され、実際に新馬戦では圧巻の内容(見た目上)で勝ち上がりましたが、レースレベルが低いレースを圧勝しただけの馬でした。
相手関係を考えれば、GⅠで5番人気になるほど強いのかと言われると強調できる点が少なく、疑うべきでした。このレースも次走勝利馬が0で標準以下のレースレベルだったと言えます。

 

 

Sample Race 
2016年11月5日 京都11R ファンタジーS 芝1400m良

 

 

ミスエルテは圧巻の内容で新馬戦を勝ちましたが、このレースの次走勝ち上がりは1頭のみで標準レベルのレースでした。そして、迎えた2戦目のファンタジーSをしっかりと勝ち上がったのですが、このファンタジーSもまたレースレベルが低かったのです。次走での勝ち上がりは0で、標準以下。ましてや重賞レースなのですから、次レースは条件戦などを走ることになるので、ある程度勝てても良いはずなのですが……やはりレベルが低かったと言わざるを得ないでしょう。
ミスエルテはこの次のレースで、牡馬混合戦の朝日杯FSに出走しました。ただでさえ、競馬は牡馬>牝馬にも関わらず、ファンタジーSのレースレベルまでもが低かったことから、危険な人気馬と判断することが可能でした。これだけ危険な要素がいっぱいありながらも単勝2.4倍の支持を集めたのは、やはり見た目の与えるインパクトが馬券購入者の予想に大きく反映されるからでしょう。また、良血馬というのも固定観念的に人気を集める一つの要因を担っているのでしょう。しかし、レースレベルだけを追っていれば、あっさりと「たいして強くないのでは?」という仮説を立てることができたはずです。

レースレベルが測れたとしても、常にその通りの決着になるわけではありません。特に上級条件にいる馬たちは、紆余曲折がありながらも皆それぞれ特定のクラスまでは勝ち上がってきた馬たちなので、能力は一定以上あるわけです。そのため上級条件については、能力だけではなく、適性や展開利などの条件次第で勝ち負けが決まりやすくなっています。
ここで紹介したレースレベルが高い・低いというファクターが最も効果を発揮するのは、施行回数も多い新馬・未勝利・500万条件です。これらのクラスではまともに勝ち上がることができない馬も、のちのGⅠ馬も一緒に走りますので、同一レース出走馬のレベルの差は上級条件よりも顕著に表れるので、そこが狙い目です。


【今回のPOINT】
うまくなりたい! と思っている方は、まずレースレベルの考え方を身につけましょう!!

 

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【開演】 12月21日(金)19時30分

【番組MC】 伊吹雅也
【ゲスト】 TARO、メシ馬、天野麻菜

【主な放送内容】
・有力馬診断
・ゲストの見解発表

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