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朝日杯FSの馬券アプローチを考える(文・屋台の二代目)

2018/12/15

記事カテゴリ:競馬予想
タグ: 競馬 朝日杯 予想 

 

今週は朝日杯FSが行われます(日曜15時40分発走)。素質あふれる2歳牡馬によるレースなのですが、今年はグランアレグリアという有力な牝馬の登場により、例年以上に実力の見切りと判断が重要になるのではないでしょうか。ここではレースのポイントを挙げて馬券検討の参考になればと思います。

 


1 阪神の馬場について先週までから今週までの推移

 

まずは朝日杯が行われる阪神の芝コースの馬場状態について検討してみましょう。今週で12月の阪神開催は3週目になりますが、チャンピオンズカップ週だった開幕週はかなりの高速馬場でした。2歳の未勝利戦でレコードが出るほどで、やや先行馬が有利の馬場でした。そこから2週目の先週の週中に雨が降って土曜は渋った馬場、日曜は少し乾いた馬場で行われました。土日とも開幕週よりは時計のかかる馬場ではありましたが、それでも通常よりは速い馬場でした。ただ、雨の影響があったためか開幕週よりは速い上がりが出にくい状況で、結果的には前、内有利の馬場でした。先週の最後の芝のレースである阪神JFは外差し決着になりましたが、切れ比べの流れになったことと、渋った馬場でレースを使った痛みが出たのもあるでしょう。今週まではAコースを使用するので先週の馬場の傷みが多少残った状態で行われると思うので、直線で外に出す馬も出てくるようになり、馬場的には内外イーブンの馬場になるのではないかと思います。

 


2 グランアレグリアの扱いについて

 

馬についてまず考えなければいけないのがこのポイントでしょう。おそらく単勝1倍台のオッズになると思われるので中途半端な扱いは妙味がありません。1着で固定するか? 2、3着固定にするか? 相手候補にして飛んでもいいようにするか?というところでしょう。アーモンドアイのような感じにも似ていますが、同様に信用できるかできないかの判断というところでしょうか。まずはプラス点、マイナス点を挙げていきましょう。

プラス点としては能力の高さと裏付けです。新馬戦で見せた走破時計1分33秒6はその週の前の古馬1000万下よりも速いのですから驚きです。しかも前半がスローで、その中でも道中はやや前目につけて上がり3ハロン33秒5を出したのですから、スタート、折り合い、直線での瞬発力と文句なしです。実力通りの結果が出やすい阪神外回り1600Mでは余程のことがない限り不安がなく、大外を回しても余裕で差し切れるのでは?と思えるような能力の高さを感じます。続くサウジアラビアロイヤルカップもやや出負けしたものの、すぐ前目につけての圧勝と今の2歳世代ではトップクラスと言えます。ルメール騎手を確保するために先週の阪神JFに出さなかったのかと思えてしまうほどの能力ではないでしょうか。血統的にも、朝日杯が阪神コースに替わってディープ産駒が3勝しているように、相性もバッチリなので勝つ可能性はかなり高いと言えそうです。

また、先週はアルテミスS組が対牡馬でも結果を出していた点も相対的に評価できます。エリカ賞ではアルテミスSで3着だったエールヴォアが勝ち、つわぶき賞ではアルテミスS7着で、札幌2歳S5着のアフランシールが、新潟2歳S5着のエイシンゾーンを破っているので、牝馬のレベルが高く、牡馬のレベルはそれほど高くないこともグランアレグリアの評価につながるのではないでしょうか。

マイナス点としては初の右回り、輸送という点でしょうか。これはパドックを見られる人はそこで判断ができると思いますが、個人的には重箱の隅をつつくようなものと考えていいのではないでしょうか。サウジアラビアロイヤルカップでもスタートで気の悪さが出ましたが、その面が強くなればちょっと問題かな?と思いますが、勝たれたら仕方ないと割り切って高配当狙いで評価を下げるという考えで割り切ってしまってもいいと思います。

 


3 対抗の馬の評価

 

グランアレグリアはともかくとして、一番悩ませるのが2、3番手の馬の評価と扱いです。仮にグランアレグリアを1着に固定したとしても、2、3着候補の相手となると難解でしょう。有力馬だけでも、アドマイヤマーズ、ケイデンスコール、ファンタジスト、マイネルサーパス、ドゴールといる上に、挙げた以外の馬でも穴候補として考えてもいい馬は数多くいそうです。馬券圏内に入りそうな馬の傾向は阪神JFと同じように上がり3ハロンが速い馬が有力ですが、阪神JFと違うところは前走1400M組が多く来ている点でしょうか。開催が1週進んで馬場の傷みが進み、いわゆるスローからのヨーイドンの流れになりがちなため、200M延長する形になっても巧くごまかせてしまえるというところでしょうか。

対抗一番手になりそうなのがアドマイヤマーズです。直線での切れを生かすタイプで、ある程度前目を取れる馬ですが、いかんせん多頭数の競馬を経験していないのがネックでしょうか。次は新潟2歳Sを勝ったケイデンスコールですが、こちらはここまでの3戦すべてでメンバー中上がり最速をマークしていますが、久々に加えて初の右回り、あと個人的にはマイルの距離以下では信用しにくいC・デムーロ騎手というのが気になるところです。京王杯2歳Sを勝ったファンタジストはこのレースを勝ってほしい武豊騎手で人気になりそうですが、京王杯の時は内有利の馬場を生かしたもので、今回大外に入ってしまったのはマイナスでしょう。ただ、速い上がりを出せたのは収穫だったので枠の不利を克服できればでしょうか。

以上、有力馬についてざっと挙げました。阪神JFのようにガチガチ決着というのはあるかもしれませんが、上位陣に不安な点も多く見えるので多少は穴狙いで広く流してもよさそうという気がします。というのも、日曜の阪神は雨予報も出ているからです。

 


4 渋った馬場適性

 

日曜は降水確率が70%近くとかなりの確率と言われています。雨量はともかく、日曜に雨が降った場合も想定しておきましょう。グランアレグリアは、2戦目サウジアラビアロイヤルカップの日が3レースまで稍重馬場で、その後は良馬場という馬場コンディションで行われたため、多少は渋った馬場への適性があると言えるでしょう。朝日杯当日もよほどの土砂降りにならなければ力を発揮できると言えそうです。アドマイヤマーズもデイリー杯を勝った当日は5Rまで稍重でその後も渋った馬場で行われたため、こちらも多少渋っても大丈夫というところでしょう。ケイデンスコールも新潟2歳S時が稍重馬場だったのでOKと、人気サイドの馬が渋った馬場適性があるのでやや拍子抜けですが、伏兵陣ではドゴール、ディープダイバーが重馬場で勝ち鞍があり、イッツクールが稍重馬場での勝ちがあるので、渋った馬場になった時はこれらの馬の評価を上げてもいいかもしれませんね。

まとめますと、グランアレグリアは輸送や右回りでの不利がなければかなりの確率で勝ちが見込めそうなので、馬券的な決め打ちが必要となりそうです。相手候補を絞るか広げるかの選択やお天気を読んでの適性で評価の上げ下げをして3連単で馬券が取れればいいのではないかと思います。改めて土曜の馬場傾向のコーナーで馬場を判断するので、そこも参考に馬券を的中させていきましょう。

 

屋台の二代目さんの結論は、「競馬王チャンネル」内の「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」で公開します。
※配信予定は日曜朝9時。GⅠレースは無料公開中です。

 

やたいのにだいめ●ニコニコ動画で有名な動画投稿者、真里谷さんの競馬予想動画『WINS東方』の後を引き継ぎ、『魔理沙の居酒屋競馬予想』という予想動画で6年間、馬場分析を中心に予想を公開してきた実績を持つ。現在、「競馬王チャンネル」にて、「土曜日の馬場傾向と日曜日の狙い馬」「夜店のGⅠ備忘録」「重賞回顧」を公開中!!