2026/01/20
日時:2026年1月20日
2026年1月15日(木)株式会社ニューギンは、新プロジェクト「A.P.P (Animation Pachinko/Pachislo Play)」および開発新体制に関するプレス発表会を開催した。
業界全体の課題である遊技人口の減少に対し、近年増加傾向にある若年層ユーザーを取り込むべく、人気アニメIPとの連携を強化し、商品力と開発スピードの向上を目指す。
発表会では、同社の新たな戦略と今後の展望が語られた。
発表会の冒頭、取締役 研究開発本部長 兼任 ライツ部部長 松永崇氏が登壇。
1995年をピークに遊技人口とホール数が減少し、業界に閉塞感が漂う現状を話しつつ、若年層ユーザーの増加という明るい兆しに言及。
「これまでPC、PSに触れる機会がなかったユーザーに向け、業界一丸となって楽しんでいただける環境の構築が急務」と述べ、その中核を担う新規プロジェクト「A.P.P」の立ち上げを宣言した。
「A.P.P」は、Animation(アニメーション)、Pachinko/Pachislo(PC・PS)、Play(プレイ)の頭文字から構成。
人気アニメ作品とのコラボレーションを通じて双方の魅力を最大限に引き出し、新たなファン層を開拓することを目的としている。
松永氏は「パワーアップ、アップデート、イメージアップなど、業界が前進していく意志を込めた」とプロジェクト名に込めた想いを語った。

今後強化していくラインナップとして、以下のような若年層に人気の高いIPが次々と発表され、同社の本気度が示された。
『無職転生』
『ワンパンマン』
『リコリス・リコイル』
『陰の実力者になりたくて!』
『魔法少女にあこがれて』
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』

続いて、執行役員 研究開発副本部長 兼任 ゼネラルプロデューサー 中村健氏が登壇し、商品力向上とスピード開発を目的とした開発新体制について説明した。
具体的な取り組みとして、以下の「4つの改革」が挙げられた。
初期段階での企画監修の徹底:開発初期に方針を固めることで、開発のスピードアップとコンセプトのブレを防止する。
スペックと演出バランスの改善:スペックと演出のマッチング、版権ファンの心を動かす演出を徹底的に追求する。
脳汁演出の強化:SNSでの拡散を意識し、映像やサウンドのインパクト・爽快感を重視した「脳汁」を刺激する演出を強化する。
デザイン改革:若者が「触りたい」と思えるような、UIや盤面、役物に至るまで全てのデザインを刷新する。
中村氏は、この新体制下で開発された第一弾『L 無職転生』が、2025年発売のPS機として初日稼働で年間2位を記録した成功事例を紹介。
「我々としても大きな手応えを感じた。今後はPSメーカーとしても皆様に認められる機械づくりを行う」と力強く語った。
また、現在販売中の『eリコリス・リコイル』では、これら4項目を最大限にこだわり開発したと述べ、コンテンツファンにも寄り添ったスペック開発にも注力していく方針を示した。
発表会後半には、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記氏がゲストとして登場し、アニメ市場の現状と遊技機との親和性について語った。
吉田氏は「大学生の85.6%がアニメを見ている」「若年層は視聴後にグッズ購入やイベント参加といった『推し活』に移行しやすい」といったデータを提示。
2024年のアニメ市場規模が3兆円を超え、特に海外市場が2兆円を突破するなど、世界的なコンテンツへと成長している現状を解説した。
ニューギンのラインナップを見た吉田氏は、「これを作っているのは仲間内だな、と分かるくらいツボを押さえている」と高く評価。
PC・PS化について「2Dのアニメ体験が3Dになるような、テーマパークに近い体験価値を提供できる。
IPにとっても非常に良いことだ」と述べ、アニメファンが新たな形で作品世界に没入できる可能性に期待を寄せた。

今回の発表会は、株式会社ニューギンがアニメIPを戦略の核に据え、業界の活性化と未来のファン創出へ向けて大きく舵を切ったことを示すものとなった。
徹底した市場分析に基づくIP選定と、ユーザー体験を第一に考えた開発体制の刷新は、今後の同社の躍進を期待させるに十分な内容であった。
新プロジェクト「A.P.P」が、業界に新たな風を吹き込むことができるか、今後の動向が注目される。
©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生II」製作委員会
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