法律上の問題ではなく、ホールでのハウスルールですから出禁が存在するかどうかはホール次第でしょう。出禁の話は聞いたことがありますし、自分も実際に受けたことはありますが、出禁の証明書を書いたという話は聞いたことがないので出禁になる時はほとんどが口頭で言い渡されるだけだと思います。

自分が出入り禁止になったのは1998年の頃なので、もう18年も前の出来事になります。それはラインズセブンというネットの7ライン機の新装で起こりました。そのホールの新装時は高設定を入れる実績があったので、私は仲間を誘って開店数時間前から並んで実戦。細かい内容は省略しますが、台を確保した時にお客同士のちょっとしたトラブルがありましてね、それを見ていた社員の人から「もうウチの店には来るな！」と言い渡されて出禁になりました。ハッキリって言いがかりのような理由です。入場時に不正をしたわけでもないですし、不正に出玉を出したわけでもありません。たしかに「当店がプロと見なした人は入店をお断りします」という張り紙はありましたが、そんなものはゴト師やデカい攻略法が出た時のお守りみたいなもんでしょ？　と考えていたので、まさか自分が出禁になるなんて思ってもいませんでした。

ただ、振り返ってみれば我々は調子に乗っていたんですなぁ。

「新装で高設定を使うなんて俺たちのような人間に抜かれるだけなのに、ヌルいホールだよね」
「まっ、普段は一般のお客から散々抜いているんだから、たまには俺たちみたいなのが抜いてやらないとバランス取れないっしょ！」

みたいな会話をしそうなぐらい傲慢な気持ちになっていたと思います。パチスロを生活の糧としはじめた頃で、一番イキがってしまう時期だったのでしょう。

それ以来私は、ホールから目を付けられないように行動することを心がけるようにしました。ボクサーにどんなテクニックやパワーがあっても、リングに上がれなければチャンピオンになることはできません。リングに上がり続ける（下ろされない）努力をするのも、パチスロで勝ち続けるためのスキルのひとつだと学ぶことができた出禁の話でした。