2015/08/24
まいど。アニかつニイサンでおます。
先週は、「いつか故郷に帰りますか?」というテーマでやり取りしたのですが。ふだんから広島愛をアピールしてやまないガル憎くんは、やはり予想どおり、「いつか必ず帰る」との返答でしたね。
さてさて、今週は「ニイサンが好きな球を投げてください」ってことなので、東京に移住して驚いたことなどを綴ってみようと思います
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拝啓 ガルヲくん
いま、この日記を書いているのは、8月20日。たぶん今ごろ、広島土砂災害復興支援ライヴイベントが開演した頃合いじゃないかな。
自分も週末に大阪でライヴがあり、その準備などでバタバタしてるので、残念ながら観に行けないけど、陰ながら応援してますよ。
さて。今週は自分の方にテーマの主導権が委ねられたということで、「東京に移住してみて驚いたこと」なんかを書き綴ろうかな。
自分は1991年に関西を離れる以前から、バンドのツアーで度々、東京へは足を運んでたんだけど。何に驚いたかといえば、やはり食文化の違いだね。
最たるものが、うどん。まず、出汁の色に驚愕した。麺が茶色く染まっちゃうほど、真っ黒なんだもん。味も、ミョーに甘しょっぱいしね。出汁の旨みが感じられず、醤油とミリンの味しかしない。これにはもう、憤りを通り越して、悲しくなったね。
これは後年わかったことなんだけど、そもそも東京は蕎麦文化なんだよね。蕎麦に合うよう、濃い味の出汁になっていると。だから、うどんに合わないのは当然のことなんだな。だったら、無理にうどんを喰うことはない。蕎麦にしよう。そう考えたら、少し気分は楽になった。まぁ、近年では讃岐系の店も増えて、それなりにまともなうどんが喰えるようになったからいいんだけど。
ところで、うどんといえば、トッピングに欠かせないのがネギなんだけど。これも、西と東とでは歴然とした違いがあるね。ガルちゃんもわかると思うけど、我々西の人間にとって、トッピングのネギは、青。さらに具体的にいえば、新鮮な九条ネギだよね。ところが、東だと真っ白なんだな。味はそんなに変わらない。でも、色合いが…ねぇ。青の方が断然、美しいし食欲をソソると思うんだけど。
食材についていえば、「お肉」についての考えた方も、ぜんぜん違うね。たとえば、肉じゃが。関西というか西日本全般、肉じゃがといえば牛肉を使うのが基本というか絶対原則だと思うんだけど、東日本は豚なんだよねー。肉うどんも同様。初めて喰った時は、膝から崩れ落ちそうになったよ。
東日本のひとからすれば、「お肉」といえば、種別を問わず肉類全般を指すんだろうけど、関西はちゃうからね。「お肉」は問答無用で牛肉。豚肉はブタ、鶏肉はトリもしくはカシワと、明確に呼び分けるんです。だから、肉じゃがとか肉うどんに豚肉を使うのは、違和感満点というか、なんというか。
あと、食事の作法なんかにも、西と東の違いは多々あるね。その最たるものは、餃子のタレ。若い頃、初めて東京の中華料理屋で餃子を頼んだ時、めっちゃ戸惑った。だって、餃子のタレというものが、テーブルに完備されてないんだもん。「なんでやねん!! めんどくさいわ!!」って怒ったら、一緒にいたひとに「なに言ってんの。酢と醤油を混ぜて作るんだよ」って、逆に怒られちゃったよ。
酢と醤油が絶妙な黄金比で配合された餃子のタレが完備されているのが、西日本での常識だと自分は信じてるんだけど、どうなんだろ。関西にいた頃は、餃子を含めた中華は、早い・安い・美味いの三拍子揃った王将が基本だったから、他の店はあんまり記憶にないんだわ。…あ、でも、九州系のラーメン店でも餃子のタレは完備されてたりするからなぁ。
まぁとにかく。関西にいた頃は、「これが当たり前」と思ってたから、食に対するこだわりみたいなのは、あんまり無かったんだけど。東京に移住して、文化の違いに驚愕するとともに、痛感したね。「ああ、いままでおれは、なんて美味いものに囲まれて過ごしてたんだ」って。
…というわけで。広島でお好み焼き屋あるいは焼き鳥屋を開業することが将来の夢というガルヲくん。食文化を含め、西と東の違いについて、持論をぶちまけてください。