三十男のピロートーク

パチスロ必勝ガイドのブログ「スロガイフラグ」で2005年から連載された木村魚拓のコラム。(当時)三十男がつぶやくピロートークには、甘さの中に苦味を隠した大人の男の在り様が綴られているが、ベッドで語り合うものとはまるで違う。

※毎週月曜アップ予定!!

その2

2020/02/17

 

 生まれはイングランドだが、この日本で出会いと別れを繰り返し、今や日本人より日本人らしい日本人と呼ばれる者として、キミ達に言っておきたいことがある。外国からやってきたキミ達に、キツく言っておきたいことがある。


 まずはエヴァンゲリオンを打っていたアメリカ人。キミ達はアレか、観光か。キミ達の国にある、大味なスロットマシンとはひと味違う、精巧で緻密で大当りがおにぎりサイズのパチスロを遊技するのは、日本という国を知る上でとても意味のあることだ。5人並んでエヴァンゲリオンを、オーオー言いながら打つのは大変結構なことだが、お前らカレーナビでハグすんなよ。ここはベガスじゃない。ビール片手に夢見る場所ではなく、勝ち勝ちくん片手に小銭を拾いにいく場所なんだ。夫婦だかカップルだか知らないが、肩組みながらの消化も今すぐやめろ。


 サウナにいたキミ。キミはスタムに似てるしオランダ人か。どうだ、いいだろう。サウナは気持ちいいだろう。この素晴らしさを日本人が独り占めするのはもったいない。キミにもどんどん味わって欲しいわけだが、明日も来るなら、湯船に入る前にまず体流せ。いきなり湯船にドボン、しかも股の辺りをゴシゴシって、もう少し華奢で、なおかつ身長が低かったら即効殴ってんぞ。軽くでいいから最初に体を流すこと。それに、見てると自信なくすから前を隠せ。


 最後に、カレー屋でオーダーを取りにくるインド人。残念ながら「いちまんひとり」ではない。そのビールは「一番搾り」だと、この場で強く言ったところで、いちまんひとりが果たして日本語を理解できるのだろうか。スタムが「湯船」という漢字を読めるのだろうか…。次回、もしこのコラムが更新されていなかったら、2メートル近くあるスタムに、サウナでキツく説教したのだと思ってくれて構いません。ではよしなに。

 

 

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