2022/01/05
まいど、ミナトです!!
今回は『PB機』(パチスロ版)について研究してみようと思います。
私の中では既にパチスロ界で市民権を得ている存在ではあるんですが……まだ一般には知られていない秘密、美味しい話が満載なんですよね。
それでは早速、研究発表をご覧ください!!
Sec1.【PB機の仕組み】
まず始めに……PB機ってなんやねん? という方のために簡単に説明しておきましょう。
PB機とは、ホール法人(パチンコ店)が自ら企画開発に携わり、自社専用の台を作成。この台の事を指します。
※ちなみにPBは「プライベートブランド」の略
台作成の流れは……まずホール法人がメーカーに依頼。デザイン、ゲーム性、スペックを中心に打ち合わせが行われ、完成に至ります。
『PB機リスト』
そんなPB機、実は作成するメリットが大きい考えられており、現在では多くの法人が着手しています。
まずは機械代です。数十〜百台程度の専用マシンにもかかわらず、他機種に比べてかなり安く仕上がるようです。その理由は開発費用。基本的には液晶非搭載、ゲーム性もシンプルなものが中心となっています。
他にも台自体のお金の面だけでなく、PB機を作ることは自社の広報活動に繋がります。新台として登場すると、パチンコパチスロメディア(Web、動画、雑誌等)にて記事が掲載されます。PB機は必ず店名(それに代わるもの)が記載されているので、これはかなりの宣伝効果が見込めます。
Sec2.【PB機を手がけるメーカー】
最近ではいくつかのパチンコパチスロメーカーが、このPB機事業を手がけています。そんなPB機業界、現在の最大手は「株式会社JPS」。
5号機初期から打たれている方なら知っているはず、名機「2027」を開発したあのJPSです!! 他にもノーマルタイプの天井RTや差枚数管理……etc.数々の画期的なシステムを生み出し、5号機時代を盛り上げた伝説のパチスロメーカーです。
そんなJPSは、2015年にパチスロ事業を一時撤退。後2017年に復帰しそこからPB機事業専門の新しい会社として再始動、そして現在に至ります。詳しい会社の仕組みはわかりませんが……ビジネスモデルは十分に確立されていると睨んでいます。なんたってPB機は完全受注生産ですからね。
Sec3.【実は狙い目PB機!!】
さぁ、ここまでの説明を読んでいただければもうピンときている方もいるでしょう。そうです……PB機は勝ちやすい!! ……かもしれないのです。
機械代の安さに広報費用を考慮したコスパの良さ。まずこれだけでも好条件と言えますが、もう一つ大事なのが店のイメージ戦略です!! 自社の看板を背負っている以上、ユーザーに嫌な思いはさせたくないはず。てことはですよ、扱い(設定状況)には気を使わざるを得ないのです!!
これまで実際に関係者に取材し、また雑誌の企画でもその扱い(設定状況)を研究してきました。
▲パチスロ実戦術SS/2021年3月号より
取材結果は前述の通り、ホールでの検証実戦や過去データの収集を行いましたが、万年ベタピンの印象はありませんでした。やはりホールのイメージ向上のため辛い使い方は極力避けているようです。
またPB機にはその「扱い」をサポートするようスペック自体に特徴を持たせた台が中心となっています。代表的な機種を紹介します。
『YASUDA7/JPS』(ボーナスのみ)
設定1のスペックはかなり厳しいものとなっていますが、注目すべきはREGの確率。この数値ならデータカウンタの履歴にも顕著に現れるので、店としては最低設定を使っていないアピールになりますし、ユーザーも推測しやすい仕様と言えます。
『パチスロ ミクちゃん/JPS』(ボーナスのみ)
こちらはどの設定を打っても機械割が100%を超えるタイプです。本機は完全攻略で104%という破格のスペック、兵庫県を中心に設置されており実際に私も現地取材に行きました。するととんでもない光景が……台確保が困難なのですよ!!朝の抽選で先頭、またはそれに近い番号でないと座れませんでした。
過去データを見ても連日の高稼働となっており、PB機として相当な役割を果たした一台だったと思われます。
▲ミクちゃん・8日分の出玉推移。スペックの甘さも伺えた
Sec4.【PB機 最新情報】
では最後に、PB機の最新情報をお届けします。先日(11月)に私の故郷、神戸にて発表会が催されるということで現地へ向かいました。
『パチスロ ミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ/DAXEL』
▲設定は4段階。内2段階の設定に関しては非公開となっているが、赤・青のボーナス色の出現に秘密が。それぞれの出現回数はパネル上部のデジタルに表示されるため、ホールに足を運ばなければ分からない仕様となっている
登場したのは関西を中心に展開する二大ホール法人(ミクちゃんガイア/イルサローネ)が共同で開発したPB機です。普段は競合のホール同士ではありますが、昨今の業界の不況……これを打開する策の一つとしてタッグを組み、業界全体の底上げを狙うことにしたそうです。
そんな本機のコンセプトは「お客様とホールの関係性」。これがもっとも良好となるような台をテーマに開発されたとのこと。よってスペックは甘く設計されています。またホールに足を運んだ人、台の事を熱心に研究した人が勝ちやすくなる仕様にもなっていました。
発表会では代表取締役自らが登壇され、本機の魅力を余す事なくアピール!! また質問にもしっかり回答していただき、十分な気合いを感じる事ができましたよ。
あ、良い機会だったので前作の「パチスロ ミクちゃん」についても取材してきたのですが……やはりとんでもない赤字営業だったそうです。
ということで以上、今回はPB機について語らせていただきました!! おそらく今までなんとなく認識していた……という方も多かったと思います。そんなPB機も、各法人のバックグラウンドまで掘り下げて研究してみると、実は勝利に繋がるような美味しい存在だということが判明しました。回収時期となる年末年始、皆様の選択肢の一つにPB機はいかがでしょうか?
それではまた次回!!